A bit of meat, a lot of veg - the flexitarian diet to feed 10bn

少しのお肉とたくさんの野菜~セミベジタリアン(普段は菜食主義だが時に肉類を食べる人達) の食事法をすることで100億もの人々の胃袋を満たすことが出来る。

ジェームス・ガリガー BBCニュース

食生活の在り方によって人々の命を救うことが出来る時代に私たちはいる。
そしてそれは壊滅的被害を地球に与えることなく100億という人々を養うことが出来るのだ。

科学者たちはこれから先何十億という人々をどうやって養っていくか解決策を探していた。

そして彼らが見つけた解決策はー”プラネタリー・ヘルス・ダイエット”だ。 それはお肉や乳製品を完全に除去するわけではない。しかし、このプラネタリー・ヘルス・ダイエットの主なタンパク質の摂取源は動物性ではなくナッツや豆類の植物性である。

これまでの私たちの動物性食品中心の食事から、今まであまり食べてこなかった食事への非常に大きな切り替えが必要になる。

もしあなたが、毎日お肉を食べているのなら、あなたの最初にすべきとても重要な切り替えは一週間に一度の赤肉ハンバーガー、または一ヶ月に一度のラージサイズのステーキ、それがあなたが食べてもよい量になります。

一週間に2~3人前の魚やチキンはまだ食べることが出来ます。ただ、その他のタンパク質は植物性から摂る必要があります。研究者たちはナッツや豆類から毎日タンパク質を摂取することを勧めています。

そして、とても重要な事は毎食お皿の半分以上は野菜や果物を食べることだと強く勧めています。しかしながら、アフリカなどで幅広く食べられているジャガイモやキャッサバなどのでんぷん質の野菜を除いてです。

では、より詳しい食事の在り方について。あなたが1日に食べることができる適量の食事は:
ナッツー50g
豆類、ひよこ豆・レンズ豆などー75g
魚ー28g
卵ー13g(一週間に1つと少し)
肉ー14gの赤肉、29gの鶏肉
炭水化物ー全粒穀物(パン、米)232g、でんぷん質野菜50g
★乳製品ー250g (牛乳1カップと同量)
野菜ー300g
果物ー200g

その他、31gの砂糖と50gの油(オリーブオイルなど)の余地があります。

菜食って味はひどいんじゃないの、どうなの?
”そんなことはない”と、1日三食、赤肉を食べながら農場で育ったハーバード大学で研究者として勤務しているウォルターウィレット教授は言う。
”菜食には素晴らしいバラエティーの食事がある。一つの食材で何千もの様々な素晴らしい食事を作り出すことが出来る。これは剥奪された食事法ではなく自由自在で楽しめる健康食である” 彼は今はプラネタリー・ヘルス・ダイエットを実践している。

BBC Food: Health recipes and diet information
BBCフード:健康レシピ&食事情報

This plan requires changes to diets in pretty much every corner of the world.
これは現実?それともファンタシー?
この計画は全世界での食事の在り方を変える必要がある。

ヨーロッパと北アメリカでは大幅な赤肉、 東アジアでは魚、アフリカではでんぷん質野菜の大幅な削減が
必要である。
”人類は今まで一度もこれほどの規模と速度で食事法を変えようと試みたことはない” と、ストックホルム大学の
ストックホルムレジリエンスセンターディレクター、ライン・ゴードンは言う。”これが現実だろうとファンタシーだろうと、悪いファンタシーではないでしょ。 良い世界を夢見る時なのよ。”と彼女は言う。
食事を変える必要があることを人々に納得してもらうために、赤肉課税することも一つの方法だと言う研究者たちも多い。

Who came up with this?
誰がこの問題を取り上げたのか?

EATランセット委員会のために世界各国から37人の研究者たちが集められた。

彼らは農業専門家から気候専門家、そして栄養学専門家などである。
先日ランセットで発表された研究結果は二年がかりで到達した結論だ。

Why do we need a diet for 10 billion people?
何故100億人の為の食事が必要なのか?
2011年には人口が70億に達し、そして現在は77億人だ。
この計算では、2050年には人口100億人に達し、その後も人口は増える一方である。

Will it save lives?
それは命を救うのか?
この食事法では年間1100万人の命を救うことができる、と研究者たちは言う。
この数値は主に、不健康な食事法によって起こる心臓病、脳卒中や癌などの病気を防いだことで救われる命の数である。
これらは先進国での最大の死因原因である。

How bad is farming for the planet?
農業(畜産)はどれほど地球にとって悪影響を及ぼすのか。
農用地や林業は世界温室効果ガスの1/4割合を占めている。
これは、光熱と同量、そして実質上それは全ての電車、飛行機など地球上の全ての輸送機関を合わせた排出量を
上回るのである。

食糧部門の環境負荷をより詳しく見てみると、畜産や酪農が主な原因だとわかる。世界的規模でみて、人為的な温室効果ガス排出量の14.5%-18%が家畜飼育によるものだ。

その他の温暖化ガスに関して言えば、農業はメタンガスと亜酸化窒素排出の主要な一つの要因である。農業ではさらに、農場から出るアンモニアが微小粒子状物質(PM2.5)となり大気汚染の原因となる。
WHOはPM2.5が世界全体の健康を脅かすものだと警告している。
同様に、水に関して言えば、世界の70%の淡水を灌漑するために使用している。農業と食糧生産は最大の脅威である。

So will this diet save the planet?
では、この食事法だったら地球を救えるのか?

研究者たちの目標は、より多くの人に食料を与える間に:
温室効果ガス排出量を最小にする
種の絶滅を防ぐ
農地の拡大を防ぎ、水の保全
しかしながら、食事法を変えるだけではまるで足りない。

帳尻が合うようにするには、食べ残しや売り残りなどの食品ロスや農地の食糧生産量を半分以下に
しなくてはならないのだ。

Why isn’t meat being banned?
なぜお肉を禁止にしないのか?
“温室効果ガスを最小に抑えるためなら、みんなヴィーガンになればいいだけなのに” とウィレット教授は言う。

しかしながら、ヴィーガン食が最も健康食かどうかはハッキリしないと彼は言う。

So what happens now?
では、今後はどうなるの?
EATランセット委員会はこの研究結果を各国政府や、WHOなどの機関や組織に提示し、私たちの
食事変更促進を目指す。

Please follow and like us:
Twitter
Visit Us
Follow Me
Instagram