stop eating fish monbiot

海の生き物を救う唯一の方法、それは魚を食べるのをやめることだ。

人類史上最も重要なニュース、それは地球上の全生物の崩壊だ。自然の状態に関する広大な国際評価によると、この生きる惑星である地球が死のスパイラルの中にいるという。しかしながら、このニュースを表紙に取り上げた英国の新聞はほとんどないということは、驚くべきことではない。 様々な偏った報道の中で、関連性に対する偏りは、最も大きい。問題が重要であればあるほど、それについての議論はされない。

これには理由がある。 我々が自分の苦しみを十分に認識するようになれば、体系的な変化を要求するだろう。 体系的な変化は、メディアを所有する人々にとって非常に危険である。 そのため彼らは、ロイヤルベビーやパティオについての隣国の悪質な論争のように、つまらないもので我々の気をそらす。我々は価値のあるメディアを入手していると言われるが、そのようなことはない。億万長者であるメディアの所有者が求めるものを、我々が受け取っているのだ。

つまり、ジャーナリストの最初の仕事は、放棄された問題を取り扱うことだ。そこで私は、ニュースという希薄な報道の中でさえ二の次にされた、この惑星の70%を占める海について伝えたい。海の中の命は、地上の命よりも早く崩壊しつつある。国連生物多様性レポートによると、主な原因はプラスチックではない。汚染でもなければ気候変動でもなく、海の酸性化でもないという。その原因は漁業だ。商業的漁業が最も重要な原因であるからこそ、我々は滅多にそのことについて話さない。最近のBBCによるBlue Planet Liveシリーズが、強力な利益を重要視し、衝突を慎重に避けたことで、この寡黙の象徴となった。化石燃料やプラスチック産業についての言及はなく、凶暴な力と牧歌的な幻想によって守られた漁業について、ほんの少し述べた程度だった。

漁師という言葉を聞いたとき、あなたはどのようなイメージが浮かぶだろうか。キャプテンバードアイのような白ひげ、きらめく目、輝く海の向こう側で赤いボートに乗って陽気に酒を飲むような人物だろうか。もしそうだとしたら、そのイメージは改めなければならない。昨年行われたグリーンピースの調査によると、英国の漁業の割当量の29%は5つの家族が所有し、彼らは全員サンデー・タイムズ・リッチ・リスト(純資産を元にした英国の資産家1000人をリスト化したもの)に記載されている。多くの漁船を操業しているオランダのある多国籍企業は、英国の割当量のさらに24%を占めている。10m以下の最小のボートは、船団の79%を占めるものの、漁獲量は2%ほどだという。

Fish farming in Turkey’s Izmir

世界でも同じことが言える。豊かな国々からの巨大な船が貧しい国々を取り巻く魚を襲い、何億もの主要なタンパク質源を奪い、一方でサメ、マグロ、カメ、アホウドリ、イルカ、そして残りの命の大部分を一掃する。トロール船が無差別に全ての海洋生態系を掘り起こし、それらを魚粉として魚やエビに与える沿岸での養殖は、更に大きな影響がある。

国の領域を200マイル越えた公海は、無法の領域だ。 そこでは漁船が最大75マイルの長さのフックを設置し、捕食者やフックにかかった全ての動物たちを一掃する。しかし、たとえ近海の漁業でも、緩い規則とそれらを強制することができないという壊滅的な失敗によって、破滅的な管理状況となっている。

ここ数年、英国近海の鱈とさばの個体数は回復し、明確な良心を持って、再度食べ始めても良いと言われた。しかし現在また、どちらの個体数も急減している。若い鱈は、産業規模で違法に投棄され(船外に)、その結果、英国の海での合法的漁獲量はおそらく約3分の1だという。ほぼ規制のない漁業の欲望により、この水域のさばには、持続可能を意味するエコマークを貼ることができなくなった。

政府は、イギリスの水域の36%が「海洋保護区として保護されている」(MPA)と主張しているが、この保護とは、地図上の線でしかない。これらの偽造埋蔵量の0.1%未満から、商業漁業は除外されている。サイエンス誌の最近の論文によると、ヨーロッパの保護区域のトロール強度は、保護されていない場所よりも高いという。これらの海洋保護区は全くの茶番劇であり、何か対策をしていると人々に信じ込ませることが唯一の目的である。

A fishing haul off the coast of Shetland, Scotland

あなたはもしかしたら、EUの失敗で英国が脱退することで、改善の機会が訪れると考えたかもしれない。それは可能であるが、実行されていない。それどころか、EUが来年の補給速度を超えて、全ての魚が悪用されるのを防ぐための法的責任を導入する一方で、英国の漁業法案にはそのような保障措置は含まれていない。我々の「保護区」を保護区にする予定はないのである。海の略奪は、おそらく激化するだろう。

この事実をとてももどかしくさせるのは、漁業を制限することは安くて簡単であるということだ。商業漁業が広い海域から排除された場合、生物学者が波及効果と呼ぶものにより、逆説的に、総漁獲量は増加する可能性がある。魚や貝類の個体数は大幅に増え、近海に流れ出るからだ。海が保護されている世界のある地域では、漁獲量が大幅に増えた。PLOS Biologyの記事によると、もしも公海での漁業が禁止されたら(そうであることが望ましい)、個体数が増加して国の水域に流れ込むため、漁獲量は増えると想定される。

また規制の施行は難しいものではない。世界自然保護基金が示しているように、英国の水域で漁業を行う10メートル以上のボート全てに、遠隔監視装置を取り付けるのにかかる費用はわずか5百万ポンドである。カメラとセンサーにより、そのボートがどこで何を捕獲するのかを記録することができ、違法漁業を不可能とさせることができる。しかしこの装置の設置は、自発的なものである。言い換えれば、廃棄や過剰漁獲および漁業禁止ゾーンでの釣りを防止するための法律を遵守することは必須だが、法律を遵守しているかどうかを示す機器を取り付けることは自発的である。当然のことだが、装置の設置を承諾した船は、1%未満だった。経済的節約をして多大な利益を得ていることを考えると、この業界が、魚や魚が支える生態系を破壊しているのは不思議なことだろうか?

安全に食べられる魚も貝も、ほぼ存在しない。最近のスキャンダルは、我々が買う魚について、安心させるためのはずの海洋管理協議会ラベルさえ、健全な活動の保証ではないと示唆している。例を挙げると、協議会認定マグロ漁業において、絶滅危機にさらされているサメが漁獲されヒレを取られたこと、 そしてイギリスの海域では、海底を細断するためのホタテの採取が承認されていることなどがある。

漁業が適切に規制され封じ込められるまで、我々は賛同すべきではない。ビニール袋の使用を控えることは重要だが、あなたが本当に変化を求めるのであれば、魚を食べるのをやめよう。

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