地球は危機に瀕している。
デイビッド・アッテンボローが私達にそう言った。
国連が私達にそう言った。
そしてエクスティンクションリベリオンは、私達がメッセージを聞いたか念を押すため、今年4月にロンドンを停止させた。
そしてその後、グレタ・トゥーンベリは国会へのメッセージを力説した。
100万種もの生物が絶滅の危機に瀕している。
そして地球温暖化でのわずか0.5℃の増加は何億人もの人々にとって、干ばつ、洪水、極度の暑さ、そして貧困のリスクを著しく高める。
簡単に言えば、地球の6度目の大量絶滅が進行中だ。
原因?人間だよ。
私達が居心地の良いリビングルームでリッチライフを楽しんでいる時は、遠く離れたもののように思えるかもしれないが、注意を払わなければ守る惑星がなくなってしまうかも知れない、私達も恐竜のように一掃されることになる。
しかし、私達の食事は本当にそのような影響を与えることができるのだろうか?
英国では農業が土地利用の70%を占め、食料廃棄物が毎年1000万トン計算されているため、私達の食の選択がどのように影響を及ぼしているかを見るのはそれほど難しくない。
私達は4人の専門家に、私達の食事がどのようにして地球を破壊する可能性があるかを説明するように依頼した。
グリニッジ大学天然資源研究所、ジョン・モートン教授
ジョンは開発人類学の教授で、その研究は農村部の貧困層への気候変動の影響と適応の機会に焦点を当てている。
彼は2004年以来、気候変動に関する政府間パネルの活動に密接に関わってきた。
「現在の私達の食べ物の入手方法は、多くの点で地球を非常に傷つけています。
世界的に農業セクター – より多くの土地を畜産農業用に開拓するための森林伐採を含む – は、温室効果ガスの排出量の約4分の1を占めています。
その大部分は、牛や羊が生み出すメタン ー 非常に強力な温室効果ガスです(そして裕福な国では、いずれにせよ赤身の肉を食べ過ぎです)。
温室効果ガスはより暖かくて予測不可能な天候を引き起こしており、それが今度は気候災害、海面上昇、そして人々が食べたり使用する作物の多くにとって好ましくない条件をもたらしています。
しかし、気候変動は被害の一部にすぎません。
農地面積の拡大は、最近の国連報告書が<前代未聞そして加速しつつある生物多様性の喪失>と呼ぶ事態の大きな原因となっています。
農薬の過剰使用は私達の作物を受粉させるミツバチに多大なダメージを与えるリスクを冒しますが、それでも規制を遅らせたり敗北させようとする声があります。
土壌とその肥沃度は、過剰耕作によりダメージを受け、枯渇しつつあります。
農薬や家畜の糞尿は、川、湖、海に流れ出します。
この観点を変えることは、特に世界人口が増え続けていることから容易ではないでしょうが、農業は、他の経済部門と同様、2030年までに劇的な変化を遂げる必要があります。ー言い換えれば、今始めなければなりません。」
ウィリアム・ギルディア、ヴィーガン協会
ウィリアムは、世界最古のヴィーガン組織であるイギリスのヴィーガン協会のキャンペーンおよびポリシー役員だ。
「私達は気候の緊急事態に直面しています。 そして気候変動を直すのであれば対処しなければならない、食物の環境へのダメージを私達は無視してきました。しかし、良い知らせがあります。 プラントベースの食品は環境にとってはるかに良い傾向があります。つまり、私達はより持続可能な地球のための方法で食べることが出来るのです。
肉、乳製品、卵などの動物性製品は、多くの畜産動物が大量のメタンを放出して地球を暖めるため、環境にやさしいものではありません。
そして彼らはたくさんの穀物を与えられる必要があります。私達が餌として彼らに与えるカロリーはほぼ、彼らの肉、牛乳または卵にまで残らない為、それは通常無駄です。
プラントベースの食生活は、少ない土地と水の使用量で、温室効果ガス排出量も少なく済み、私達の食の安全を確保し、動物達もより守られます。
それらは私達の食に関連する二酸化炭素排出量を半分に削減することができます。
私達のPlate Up for the Planetキャンペーンは7日間、人々に地球のためのプラントベースの食事を試すためのリソースを提供します。」
デイビッド・エクスウッド、全国農民組合(NFU)
デイビッドは、サセックスのウィールド地区にある2500エーカーの初代小作農家で、NFU南東地域の議長だ。
「私たちは皆、食べる度に選択をします。 意識的または無意識的に、これらの選択は国としても世界的にも私達の環境に影響を与えます。
私達は自分が食べるの食べ物がどこから来たのか、それがどのように作られたのか、そしてその真価をもっとよく知る必要があります。
農業が担う仕事とは、環境に与える負荷や善悪の観念をただ別の場所に移動させるだけでなく、持続可能な方法で2050年までに英国で7,700万人、世界で97億人を養うための現実的な解決策を提供することです。
作物の栽培と並ぶ畜産との混合農業のイギリスの農業システムは何千年もの間存在していました、しかし今私達は21世紀の課題である持続可能性、気候変動と生物多様性についてを満たすためにそれを柔軟に改変させる必要があります。
伝統的な方法と共に最新の技術を使うことが、私達が地球のことを気にかけつつ人々が購入可能な価格で十分な食料を生産することができる唯一の方法です。
家畜が食べるための牧草地はイギリスの土地の40%を覆います、そして私達は食物を生産するためにその土地を使うことができなければなりません。
農業は既に正しい方向に進んでおり、自分達を養い、世界を維持する方法についての国内および世界規模の会談の一部になりたいと思っています。
農業は配慮しています、それが私達のキャリアや生活だからという理由だけではなく、私達は愛する環境で働くことを選ぶからです。
バランスの取れた健康的な食は、バランスのとれた健康的な農業から生まれます。」
カミラ・ベレンス、グリーンピース
カミラはジャーナリストで環境活動家。 彼女は10年間、グリニッジとルイスハムのグリーンピースのエリアコーディネーターを務めている。
「食肉および乳製品事業の悪影響は、想像以上に広範囲です。
世界の人口増加に対応するためには、土地をできるだけ賢く利用する必要があります。
これを念頭に置くと、畜産の方程式はもはやつじつまが合いません。 実際、私達の肉の消費の仕方が私達自身と地球を病気にしています。
理由は次の通りです:
効率の悪い食料生産のため、過度に土地が使用されています。 直接作物を食べるのではなく、全作物の30%以上が動物飼料に使われています。
牛肉の農業を維持するために使われる水の量だけをみても、それは豆類を栽培するのに必要な水の6倍です。水がますます希少なものになるにつれて、私達は賢く水を利用する方法を考え直す必要があります。
世界各地での畜産の急速な拡大は、熱帯雨林を含むー私達の最後に残っている原生地域をも蝕んでいます。世界的な農業は、家畜や飼料の生産が主な縄付で、森林伐採の80%の原因となっています。農場の廃棄物や飼料からの汚染は、海の’デッドゾーン’や河川、湖沼、沿岸水域の劣化にますます寄与しています。
増加しつつある肉中心の食事は肥満レベルの上昇と関連しています。
私達がより健康的な食事に移行した場合、2050年までに世界で合計500万人の死亡が回避されることもあり得ます。
私達全員がベジタリアンになることを選択した場合、この数字は700万人にまで上ります。
同時に、牛、豚、鶏に対するますます集約的な農法は、動物福祉を完全に方程式から押し出しています。
だからこそ、グリーンピースは2050年までに食肉と乳製品の生産と消費を世界的に50%削減することを求めているのです。」