Meat And Agriculture Are Worse For The Climate Than Power Generation, Steven Chu Says1

「畜産と農業はエネルギー発電よりも気候に悪影響を及ぼす」(前アメリカ合衆国エネルギー省長官)

BY ジェフ・マクマホン

世界は温室効果ガスの排出に歯止めをかけようと、まず初めにエネルギー問題に着目したが、前アメリカ合衆国エネルギー省長官のスティーブン・チュウ氏は農業、特に畜産業が第一課題だと提起している。

ノーベル物理学賞の受賞者でもあるチュウ氏は、シカゴ大学の講義で世界の炭素系(CO2)汚染に関与する産業を調査し、畜産と乳製品から調べ始めた。

「もし肉牛と乳牛が国民だったとしたら、EU 全体の28ヶ国以上の温室効果ガスを放出していただろう」とチュウ氏。彼は近く、世界最大級の学術団体・アメリカ科学振興協会の総裁になる人物だ。

「この問題について考えるきっかけになれば。」

温室効果ガスを排出する農業、例えば化学肥料の使用や農地替えのための森林伐採、そして土壌公害とともに、チュウ氏は畜産と乳産業を批判した。彼は、生涯における温室効果ガスの結果とその効力に重きを置いており、農業による排出がエネルギー発電よりも大きな問題だと示している。

「もう1度言わせてもらう。農業と農地利用は、発電よりも多くの温室効果ガスの排出を引き起こしている。」

チュウ氏は農産業における不自然な効果作用について:
「ただ巨大な粒を産み出すためだけに身を捧げているトウモロコシ(“オーバーセックス・コーン”と彼は呼んでいる)、1ヶ月もしないうちに280ポンド(127kg)にまで成長させられる豚、胸が肥大化したために人工授精での繁殖に頼っているであろう七面鳥・・・と、この地球は人間を養うために育てられ、改造され、屠殺されている動物で占められている。」と説明した。

「動物による炭素系排出量がどのように分布されているかを教えよう」と、チュウ氏は地球のバイオマスに関する最新調査を引き合いに出し、こう述べた。「世界の炭素系排出量の96%が私たち人間と畜産動物によるものだ。」

彼は図表にある細長い線を指した。
「これがすべてのバッファローやネズミ、ライオン、トラ、そして熊による排出量で、全体の4パーセント。」

畜産業が気候に及ぼす影響について専門家たちは過小評価している、と指摘するのはチュウ氏が初めてではない。専門家たちは、世界の炭素系排出量の約15%が概して畜産に属するとしているが、この数値は環境調査団体のワールドウォッチ研究所が2009年に監査したもので、監査対象に含まれていない排出量があることが判明しており、そうすると51%は畜産が要因だということになる。

スティーブン・チュウ氏
前アメリカ合衆国エネルギー省長官、1997年ノーベル物理学賞受賞者、そしてアメリカ科学振興協会の新総裁。
(AP通信社写真/ Tsering Topgyal)

 チュウ氏の解決案はバイオテクノロジーだ。彼はフェイクミート(ビヨンドミートやインポッシブルバーガーのブランド名を挙げ)と、共生肥料技術を提示した。

チュウ氏はスタンフォード大学の物理学者という顔だけではなく(1997年にノーベル物理学賞を受賞)、分子学と細胞生理学の学者でもある。彼のセミナーはシカゴ大学エネルギー政策研究所(筆者がたまにポッドキャストを務めている)と、さらに分子工学研究所が主催している。そして彼の提示する気候変動に対する解決案は、工学とバイオテクノロジーの技術からその可能性が現れている。

「ある植物、特にマメ科植物は土壌の微生物とともに共生関係を構築している。トウモロコシが微生物を肥料となる窒素として実際に捉え、相互作用を持つように仕立てたその微生物でトウモロコシを収穫することはできるか?の質問に対して、答えはイエス、できます。」

フェイクミートと共生肥料が農業から生じる気候問題を解決できる前に、それらをもっと費用対効果のよいものにしなければならないとチュウ氏は言う。そして共生肥料に関して彼が言うには:

「経済的な意味を成すか?という質問に、ある人はイエスと願う。良い経済効果が得られるのであれば、農家はそれに適応するだろう。農家に何かを指示する法律は世界中どこにもないため、より良い選択肢を彼らに提案することだ。」

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