beef

牛肉生産は全世界の農地3/5を使用;しかし世界のたんぱく質生産量の5%にも満たない

BY ミア・ステインスビ―
2014年8月26日掲載分

牛肉生産は貪欲な工程だ…。Worldwatch Instituteの統計には、牛肉と私たちの関係が環境に影響を与えていることが表されている。牛肉を食べるのをやめろと言っているのではなく、もしみんなが食べる量を少しでも減らすことができたら、それは変化をもたらすだろう。

Worldwatch Institute
統計:

地球上の農地の70%近くが動物用牧草地として使われている。もう10%は畜産動物(精肉と乳製品用)に与えるための穀物の生産に使われている。牛肉の生産は、豚肉や鶏肉よりも資源を多消費しており、同量のたんぱく質を生成するのにおおよそ35倍の土地を必要とする。牛肉生産は単独で世界の農地のうち約3/5を使用しているが、世界のたんぱく質生産量の5%未満しか生み出していない。

また、牛肉生産には沢山の水が消費される。農業では全世界の淡水の約70%を使っており、そのうちの1/3は畜産動物に与える穀物を育てるために使われている。牛肉は今のところ、その他の精肉の中で最も水の消費が激しい。牛肉1キロにつき15,000リットル以上の水を使用していることは、例えば米(1キロにつき3,400リットル)、卵(3,300リットル)、牛乳(1,000リットル)、じゃがいも(255リットル)など、いくつかの主要食品が必要とする量よりもはるかに多い。

 世界的に小麦、ライ麦、オーツ麦、とうもろこし生産の40%以上が動物用飼料のためで、その他油糧種子や大豆の2.5億トンも同様だ。畜産動物を穀物で育てることは繁殖と成長を改善させるが、これは事実上、肉牛VS人間の食の競争を作り上げている。

畜産動物の成長を速めるためと、閉じ込められた状況での病気の集団発生を減らすために大量の抗生物質が使用されている。アメリカ合衆国では、2011年に畜産動物のための抗生物質が13,600トンも販売された(これは病気の人を治療するために使われた3,500トンの約4倍にものぼる)。

しかしこの数字でさえ、中国の牛肉生産で使われているとされる100,000トン以上の量との比較では色あせて見えてしまう。

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